グロームス腫瘍は指先に激痛が走る病気です。
私は病名が分かるまで10年かかり、手術をするも再発してしまいました。
この記事では、症状が現れてから1度目の手術をするまでの記録を時系列で記しています。
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私は高校生の頃から右手小指の指先に痛みを感じるようになりました。
はじめは雨の日とかにたまに痛くなったりするくらいだったのですが、年々痛みが増し、頻度も多くなりました。
指先がちょっと何かに当たるだけで激痛です。
体育の時手を床につけて座っていて、他の生徒に指を踏まれたときは、この世の終わりかと思いましたよ・・。涙
大人しい人間なので、声も出せずに悶えました・・。
病院は5か所ほど行きました。
地元の整形外科。
進学で上京してからはテレビで紹介されていた手のお医者さん。
大学病院の神経科など。
しかし、原因が分かることはありませんでした。
お医者さんに「痛いと思うから痛いんですよ」と言われたときは、「痛いから、痛いと思うんですけど・・!」と心の中で思いました。
半ば諦め、病院巡りは4年半程ストップしました。
新卒で入った会社を退職するまであと半月ほどとなったある日、通勤のバスの車内で、「指の痛みや~の痛みは~〇〇整形外科クリニックまで」というアナウンスが耳に入ってきました。
それで、もう1回病院で診てもらおうかなという気になりました。
4年近くそのバスに乗っていたというのに、退職の直前になって初めてアナウンスを聞きました。
ずーっと「仕事行きたくない」とか考えていたから、耳に入ってこなかったんでしょうね(笑)
そんなこんなで、整形外科クリニックを受診。
すると、診断結果は「もしかしたら爪の下に腫瘍があるのかもね」とのことでした。
え、腫瘍??
思ってもいなかった答えでした。
詳しく調べないと分からないとのことで、近くの大学病院に紹介状を書いてくれました。
家に帰ってから、ネットで「指 腫瘍」と調べてみました。
すると、「グロームス腫瘍」という病気が自分の症状とぴったり一致しました。
「絶対、これだ!!」と確信しました。
(クリニックでは腫瘍の名前までは言ってませんでした。)
今までも、ネットでは何度も検索していたのに、グロームス腫瘍に行きつくことはありませんでした。
(きっとブログなどで情報発信する人がまだ少なかったんでしょうね)
今まで、原因不明の不治の病だと思っていたけど、一筋の光が見えました。
病気を治すには腫瘍を取り除く手術をするしかなく、「爪を剥ぐ」という事実にビビりましたが、早く痛みから解放されたいという気持ちの方が勝ちました。
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大学病院を訪ねたのは、退職してからです。
レントゲンやMRI検査、超音波検査を行った結果、案の定グロームス腫瘍が疑われるとのことでした。
「疑われる」というのは、実際腫瘍を切除しないとはっきりとは腫瘍名が分からないからです。
お医者さんと相談した結果、手術は全身麻酔で行うことになりました。
3日間入院する必要があるけど、寝てる間に終わるし痛くないよ、とのことでした。
日帰りで局部麻酔という方法もあるけど、けっこう痛いし爪を剥ぐ感覚もあると脅されたら、そりゃあ全身麻酔を選びますよね(笑)
全身麻酔をするにあたって血液検査が必要とのことで、後日もう一度通院しました。
手術や入院の説明はこのときに詳しくされ、同意書にサインをしました。
最初に大学病院を訪れてから、約1か月後に手術を行いました。
7年前の記憶なのであいまいな部分もありますが、覚えている範囲で書きますね。
手術の前日から入院し、夜はご飯抜き、21時くらいからは水も飲んではいけなかったかと思います。とにかく喉が渇いて辛かったのを覚えています。
あとは、浣腸もして、体の中を空っぽにという感じです。
全身麻酔の影響でおしっこが自力で出来ないこともあると説明されました。
「えっそれは嫌だ」と思ったけど、今更言えません。結局大丈夫でしたが・・。
手術は14時頃でした。所要時間は1~2時間くらいだったと思います。
酸素マスクみたいなものを口にかぶせられてからの記憶は一切ないので、一瞬で眠ってしまったんだと思います。
目覚めたときは、病室のベッドの上で、小指が包帯でぐるぐる巻きになっていました。
麻酔がまだ効いているので痛くはありません。
しかし・・。
麻酔が切れてからが地獄の始まりなのでした・・。
つづきはこちら。
病院探しと手術のことをまとめていますので合わせてどうぞ。


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