前回までの無職日記では、フリーランス(または独立)を選ぶことが、逃げではなく挑戦になってきたという話をしました。
今は気持ちとしてはもう、フリーランスに全集中したいです。
きっかけは父の言葉
前職は人に気を遣いまくって疲弊してしまっていた。
業務と関係のないところでエネルギーを奪われるのは疲れる。
それなら、「この人のために!」というところにエネルギーを注ぎたい。
友人や知人にいただいたイラストのお仕事を通して、強まった想い。
就職か、パラレルワークか、フリーランスか。
けっこうグラグラと揺れていたけどフリーランスへの思いが強まったのは年末年始です。
帰省した時に父に言われたのが、
「実家に戻ってきたら?」
「人から仕事をもらうんじゃなくて、自分で仕事を作り出したら?」
という言葉・・・。
私はこの言葉に背中を押してもらえた気がして、「あ、実家に戻るのもいいかもしれない・・・」と思ったんです。
実家に戻って、フリーランスや独立に向けて専念する。
その方向で考えたら一気に気持ちが楽になりました。
パラレルワークの方向も考えていたけれど
フリーランスもすぐには軌道に乗らないことを考えると、やはり心配なのはお金の部分でした。
一人暮らしするには、生活費が最低何万円必要で・・・と試算をはじめると、やっぱりフルタイムで働いた方が生活は安心、という思考になります。
一般的に考えても、フルタイムで働きながら副業をして、軌道に乗ってから独立する方が良いです。
それは分かっているのです。
でも、この4年間、副業との両立がなかなかうまく出来ませんでした。
頭の切り替えが下手なのもあるし、精神的に疲れやすくて、仕事終わりに気力が残っていなかったり。
ブログやインスタグラムも集中月間の後は、燃え尽き症候群になって、何ヵ月も書かなくなる有様・・・汗
時間があるからと言って、作業が進むわけでもないので、そんなの言い訳だと言われたらそれまでだけど・・・。
いずれにせよ、お金の心配をし出すと転職の方向にいったりと思考があっちこっちになっていた。
そんなときの、父の言葉でした。
実家に生活費を入れる方が、一人暮らしよりも負担は少ないし、今の街にまた戻って来れるように頑張ればいいじゃないか。
経済的に自立した自分で。
そう思いました。
私にとっての優先順位
無職になりたての頃は、実家に戻るのは最終手段でした。
だって、今住んでいる街が好きだし、まだまだ住み続けたい気持ちはある。
4年前、実家から出るときは相当なエネルギーを使って出てきました。
4年前の無職のとき、メンタルがボロボロだったのです。
でも人生を変えたくて、一念発起して実家を出た。
そんな経緯があるから、あれだけの思いをしてせっかく出てきたのに・・・というのは正直ある。
あのとき優先させたのは、「新しいもの・新しい世界に触れて、視野・可能性を広げたい」
という価値観・・・。
この4年間で素敵な出会いがたくさんあったし、前々職は働きやすくて、仕事って楽しいんだ、こんな私でもお役に立てるんだ、と人生で初めて思えた。
派遣契約は上限が3年なので、3年で退職しちゃいましたが・・・。
自分の思い込みがひっくり返ったり、視野が広がった4年間でした。
この4年間があったからこそ、次の新しい道が見えてきたと言っても過言ではない。
いや、まちがいなく。
だから、あのときは実家を思い切って出てよかったです。
そして、今大切にしたいのは、自分の持っているもの・経験を活かして「この人のために!」というところにエネルギーを注ぎたい。
そんな想い。
「新しいもの・新しい世界に触れて、視野・可能性を広げたい」という価値観がなくなった訳じゃなくて、優先順位が変わったということなのです。
とはいえ、都会生活への未練もある・・・
でも、やっぱり、今の街への未練はあります・・・!
「実家に戻って、やりたいことに集中しよう!」と決意を固めたつもりが、母の「田舎でいいの?」という一言に簡単に揺らいでしまう程度の決意です・・・。
田舎特有の窮屈さもありながら、地理的にも、すごく閉ざされた空間というか、かごの中の鳥のような気持ちになる場所。
「進撃の巨人」の諌山先生の故郷が山に囲まれた田舎町で、「ここから出たい」という心情が、漫画の世界観や主人公エレンのベースにもなっている・・・そんな話がありますが、
めちゃくちゃ分かる( ;∀;)
「またここに戻ってくるんだ!」という気持ちはあるけど、
「かごの中に逆戻りだなぁ」
「もう一生出られないかもしれない」
という気持ちが勝ってしまうときもあり・・・。
自分の中で攻防戦を繰り広げております。
そんな、今日この頃。
無職日記④をUPしました↓