「自分との対話」というフレーズがありますよね。
私もしばしば使うのですが、よく考えたら「自分との対話」って何だろう?と思ったのです。
私にとっては、ノートに感情を書きなぐることが「自分との対話」のつもりだったのですが、しっくりこない部分もありました。
そんなとき、テレビでやっていたBUMP OF CHICKENの特集で、ひとつの気付きがありました。
大切な人に寄り添うように
番組内でヴォーカルの藤原さんが「天体観測」を21年ぶりに再レコーディングしたときの話をしていました。
21年前の曲だから、若かった時の自分が技量的にやりきれていない、という部分がたくさんある。
悔しかったよな
今の俺ならできるから
今の俺に任せろ
そんな気持ちでレコーディングに臨んだそうです。
スタジオには、BUMPファンのアーティストが4名、ゲストとして来ていたのですが、とある女性アーティストの言葉が印象的でした。
これが「自分と対話」するということだとハッとしました。
友達とか家族とか、大切な人に寄り添う感じで、自分にも寄り添っている。
自分が自分に寄り添って
BUMPの曲は、リスナーに寄り添うように、そっとそばにいてくれる。
「ポジティブにいこう」とか「がんばれ」とか、そういうことは言わない。
無責任に「大丈夫だよ」とも言わない。
「涙」とか「悲しみ」とか、それは君のものだから・・・と。
君だけの思い出の中の
君の側にはどうやったって行けないのに
涙はそこからやってくる
せめて今 側にいる
(BUMP OF CHICKEN 「Small world」より)
そんな曲ばかり。
それは、藤原さんが自分自身にも、そんな風に寄り添っているからだなぁと。
昨夜 全然眠れないまま 耐えた事
かけらも覚えていないような顔で歩く
ショーウィンドウに映る よく知った顔を
一人にしないように 並んで歩く
(BUMP OF CHICKEN 「Flare」より)
自分の中に、もう一人の自分がいて、ただ寄り添っている。
私も、もっとそんな風に
藤原さんのような在り方には、すごく憧れます。
私も、もっとそんな風にやっていきたい。
私が自分と向き合う時に使っている「本音ノート」も、もっといい形がないだろうか。
自分が自分を励ましたり、寄り添えるような。
そんな風に思うのでした。