インターネットや本で、自己肯定感を高める方法はたくさん見かけます。
私もいろいろと試してみましたが、ほとんど効果は感じられず、むしろ自己肯定感が下がる一方でした。
何をやっても自己肯定感が上がらないのはどうしてなのでしょうか?
自己肯定感が上がらない理由を分析してみた
1. 自分に肯定的な言葉を投げかける「アファメーション」
「私はできる!」「ツイテル!」「自分って最高!」
こんな風にポジティブな言葉を口に出し、潜在意識に働きかけるのが「アファメーション」。
「自分にはできない」「自分なんてダメだ」そんなマイナスのセルフイメージをプラスに書き換える効果があります。
でも、これってだいぶ違和感です。
もぞもぞしちゃいます・・・。
本心は自分のことを「ダメ」「きらい」って思ってるのに、無理やり感が半端ないです。空元気というか。
思い込みを外すのは大事だけど
「自分なんてダメだ」というのも本来は思い込みなので、その思い込みを外すのは大事だと思います。
だけど、思い込みは人生の中で時間をかけて作られてきたもの。
周りの人に「そこ直した方がいいよ」とか「それよくないよ」と言われて、自分のここがダメなんだって思い込んだり。
私もどこの職場でも仕事が遅いと言われてきて、自分は仕事の出来ないダメなやつだって思い込んでいました。
思い込みってそんな積み重ね。自分なりの根拠があるわけです。
思い込みは書き換えようとするものではない
私は転職で職種を変えたら、すごく自分に合っていて、周りからも「仕事早いね!」って言われるようになりました。
今ならわかるけど、今までの職場では苦手なことをずっと頑張っていたので、そりゃあパフォーマンスも上がりません。苦笑
転職したことで、「自分に合う仕事や職場だったら、自分でも役に立てる!」という、一つの根拠ができました。
もし「私はできる!」なんて言い聞かせながら、苦手な仕事をし続けていたとしたら・・・?
思い込みは、書き換えようとするものではないと思うんですよね。
2. いいこと日記・褒めノート
いいこと日記は、「1日の終わりに今日のよかったことを3つ書き出す」というもの。
- 今日入ったカフェのごはん美味しかったな!
- 友達と久しぶりに会って楽しかった!
- いつもより早起きができた!
日常のささいなよかったこと、楽しかったこと、ポジティブな出来事を探します。
褒めノートは、自分が今日できたこと、自分のいいところを書きます。
「卵焼きがうまく焼けた!」とか、「笑顔がいい」とかですね。
日常のポジティブや、自分にあるもの・できることに目を向けることで、
「私の人生けっこういいよね!」って思えたり、「何もできない訳じゃない」「自分って悪くないかも」って思えたり。
いいこと探しを習慣化することで、自己肯定感が上がるという訳です。
日常が平穏なときは、自己肯定感が上がったような気がしますが・・・
日常が平和で大きな問題がないときは、自己肯定感が上がったような気がします。
でも、なにかミスをしたりトラブルがあったときには、途端に自己否定の嵐です・・・。
「こんな自分きらい!」
「なんで私ばっかりこんな目に遭うの!」
せっかくいいこと日記や褒めノートで気分よく過ごせていても、一瞬にして崩れ去ってしまうのです・・・。
3. 悪い口癖を辞める
- でも
- どうせ
- 自分なんか
自己肯定感が低い人は、ネガティブな口癖を使いがち。
これって悪い方に自己暗示をかけているので、アファメーションの逆バージョンという感じですね。
だから、まずは口癖から直しましょうということなんですが・・・。
口癖を直すのは逆効果?!
これらの口癖が良くないのは分かってます。
でも辞めようと思っても、つい口から出ちゃうんです・・・!
言っちゃダメだと我慢すること自体がさらにストレスに・・・。
言ってしまった自分を責めたりしちゃいますよね。
口癖を無理に直そうとするのは逆効果では? と思います。
自己肯定感が上がらないのは根本解決できてないから!
ここまで、インターネットでよく見かける方法を取り上げてみました。
他にも、
- 外見を変える
- 人と交流する
- 姿勢矯正
- SNSの整理
- お笑いや音楽に触れる
などがありました。
自己肯定感を高める方法はたくさんあるにもかかわらず、うまくいかないのはなぜか?
それは、根本的解決になっていないからだと思います。
身体で例えると、
- 頭痛がするから薬を飲む
- 肩こりがするからマッサージにいく
不調が出てから、治す・癒す。
そんな対症療法だなって思うのです。
日々疲れている自分を癒す時間ももちろん大事です。
だけど、体質改善したり姿勢に気を付けたりして、そもそも不調が出にくい身体にする方がいいと思うんですよね。
自己否定の原因を見て見ぬふりすると、何度でも繰り返す・・・
いいこと日記や褒めノートのように、自分にあるもの・できることに目を向けるというのは、とても大事です。
だけど、自分の嫌いな部分と向き合うのも同じくらい大事だと思います。
自己肯定感が低い人は、自分のダメなところやないものを数えてしまうが故に自己否定しちゃう訳ですが・・・そもそも
自分のダメなところを、何故ダメだと思っているのか?
本当にそれはダメなことなのか?
アファメーションで思い込みを書き換えるよりも、そもそも思い込みの根拠は何なのか?
自分を不幸にする思い込みに気付いて、ほぐしてあげるのが大事だと思う。
ネガティブな口癖も、言いたくなる思考回路が出来ちゃっている訳なので、その思考回路を改善する方がいいと思うんです。
自己肯定感よりも、自己受容が大事でした
万年自分嫌いだった私も、最近ようやく自分のことを好きになれてきて。
それは、嫌いな自分を自己受容してきたからなんです。
ダメな部分も「こういう自分もいるよね」って、ありのままの自分を認めること。
私は自己受容こそが根本的解決への道だと思います。
自己受容のコツについてはこちら↓に書きましたので、自己肯定感がなかなか上がらない・・・という方はぜひ参考にしてみてくださいね。