こんにちは!
転職を4回経験したことのある、りんごです。
一般的に、転職回数が多いことに対して良いイメージはないですよね・・・。
ステップアップのために転職される方もいらっしゃるとは思いますが、ネガティブな理由で会社を辞める方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「転職回数が多い=よくない」という意識が本当にそうなのか?について考えてみたいと思います。
転職を繰り返すことのデメリット
転職回数が増えて困ることと言えば、
- 「忍耐力がないのかな?すぐに辞めそう」と思われて、就職活動で不利
- 職種に一貫性のない転職を繰り返すと、中途半端な知識・スキルしか身につかない
- 即戦力が求められることが多いので、働けるところが限られてくる
- ハードルを下げるしかないので収入がどんどん下がる
などでしょうか。
私の場合、仕事内容が嫌すぎだったり、人間関係のトラブルだったりで、すべての職場でメンタルの不調を引き起こしていました。
そのため、転職回数が増える度に「自分はどこに行ってもダメな人間だ」という意識にさいなまれました。
大学の友達や、新卒で入った会社の同期の中には、10年以上同じ会社に勤めている人たちがいて、本当にすごいなって思います。
10年以上同じことを継続していることがすごいし、30歳を超えてくると中堅なので、人を育てる立場になってきて責任が伴います。
「辞めたい」と言いながらも、続けられているのは忍耐力があるからだと思うのです。
一方の私はと言うと、嫌なことを我慢しながら続けるのは無理です。
勤務年数が増えると責任や要求されることが増えるので逃げたくなります。
継続力も責任感も忍耐力もないんです・・・。
転職を繰り返す人の強みとは?
ネガティブな理由で会社を辞めて、転職を繰り返す人に強みなんてあるんでしょうか?
それを教えてくれたのは、私がすごいなと尊敬している「10年以上同じ会社に勤めている人たち」です。
つまり、転職を経験したことがない人たちです。
彼女たちは今の会社が働きやすいとか、やりがいを持っているという訳ではなく、辞めたいと思いながらも転職できないのです。
彼女たちが口をそろえて言うのは、
- 転職して新しい人間関係を築くのが面倒
- 新しいことを覚えるのがイヤ
- 履歴書を書いたり、面接を受けたりの就職活動をもうやりたくない
ということ。
転職は面倒なものなので、それをするくらいなら今の会社で我慢する、という感じらしいのです。
私は転職回数が多いため、「転職できるのってすごい」って逆に言われました。
でも、そのときは「いやいや、何言ってんの。すごいのはあなたたちだよ」って思っただけでした。
他人に「すごい」と言われたところで、自分自身はダメだと思ってるから腑に落ちず、せっかくの褒め言葉を流してしまっていたんですね。
でも、最近はちゃんと受け取ろうと思っていて。
それで、転職を繰り返す人の強みって何かなと考えてみました。
1. 視野・可能性が広がる
転職のセオリーは、前職の経験を活かすことかと思います。
中途採用は即戦力を求められますからね・・・。
じゃあ、転職に活かせなかった経験やスキルは無駄になってしまうのか? と言うと、そんなことはないと思います。
私自身、転職を繰り返したことで出来ることが圧倒的に増えました。
デザインソフトのIllustratorとPhotoshopが使えるようになったし、WEB制作のスキルもついた。
広報誌担当として取材したり、記事を書いた経験があったり。
会計の知識、雇用保険の知識なんかも身につきました。
と言っても浅い知識・スキルしかないので、転職で有利になる程のものではないし、中途半端と言えばそうです。
それでも、実生活は豊かになったと思います。
デザインのスキルが身についたおかげで、知人・友人から依頼を受けてお小遣い稼ぎをしたり。
会計や雇用保険の知識もかじった程度だけど、確定申告をするときや失業給付をもらうときに役立ったり。
こんな感じで、転職したからこそ視野や可能性が広がったことってあると思います。
また、仕事のやり方の違いや、職場の雰囲気の違いなど、色々あるんだなーと知ることができたおかげで、自分に合った働き方、合わない働き方なんかも分かってきました。
2. 変化することに前向き
「転職するくらいなら今の会社で我慢する」と言っている人たちは、変わらないことが安定だと思っているからだと思います。
転職することはとても勇気がいることです。
新しい人間関係を築いたり、新たに仕事を覚えるのは大きなエネルギーを使います。
未経験の業界や職種ならなおさらです。
それでも転職という選択をするのは、「もっと自分にふさわしい職場・職種・働き方があるかもしれない」という希望を捨てていないからだと思います。
変化していくことに前向きなのです。
今の時代はコロナがあったり、AIが発達していたりと、社会の在り方や働き方がどんどん変わっていく激動の時代かと思います。
転職組は変化への耐久性が少なからずあると思うので、そういう意味では強いのではないでしょうか。
3. 自分の心に正直
「もうこんな仕事辞めたい!」と思って、実際に転職という行動に移せるのは、心に正直だからだと思います。
仕事だと割り切って働ける人もいますが、転職することを選んだのは、心を殺して働くのが嫌だと思ったからです。
転職ってやっぱりリスクが大きいと思います。
人間関係が良くないかもしれない。
ブラック企業かもしれない。
お給料も下がるかもしれない。
年齢が上がると転職もしづらくなるし・・・。
頭で考えると、現実面が見えてくるので理性が働いて「やっぱり転職は辞めた方がいいかも・・・」ってなりますよね。
それでも、転職を選ぶのは自分の気持ちを大切にできているからだと思うのです。
余談ですが、私が4度の転職を経験して感じたのは、もっと自分の心に正直になっていい!ということでした。
私は事務経験が長かったのもあって、どこに行っても電話対応や来客対応は必須だったのですが、めちゃくちゃ苦手で嫌だったんです・・・。
でも、電話対応や来客対応は、社会人として必要最低限のスキルだと思っていたので、これも修行だと思いながら頑張ってたんですけど。
現在の会社に入る際は、「もう電話は取りたくない!」「来客対応もしたくない!」という強い意志のもと就職活動をしました。
その結果、「電話は関連会社や社内からの電話を取り次ぐだけでOK!来客なし!」という素晴らしい職場に出会えたのです!(私は問い合わせ対応は苦手ですが、取次ぎは何とかできます。笑)
電話・来客というストレスがないので、本当に快適・・・。
「電話かかってきたらどうしよう」という余計な思考をしなくていいので、パフォーマンスも上がったように思います。
この経験から「やりたくない」という気持ちは大切にしていいんだと思いました。
就職活動中は、電話・来客のない職場なんてあるかな・・・とくじけそうでしたが、諦めなくてよかったです!
以上、余談でしたが、何かに対して嫌だと思うのは、こうありたいという願望や価値観が隠れているからだと思います。
「嫌だ」というネガティブな感情はあってもいいと思います。
自分の気持ちに正直だからこそ、自分にとっての理想の職場や働き方に近づいていけるように思います。
まとめ
転職を繰り返す人の強みを考えてみましたが、いかがでしたか?
世間的な目を気にすると、転職は履歴書に傷がつくしデメリットが多いように感じてしまいます。
でも、自分自身が転職をどう捉えるかで、悪いことだけではないように思います。