派遣切りに遭いました。
まさか自分が派遣切りに遭うとは・・・。
しばらく落ち込んでいて、未来に希望を持てなくなっていました。
派遣切り宣告から1ヵ月半以上が経ち、だいぶ心の整理も出来てきました。
退職後どうするかについて、現時点で考えているのは、
- 失業手当をもらいながら、フリーランスとしての道を探ること
- 給付終了後は、パラレルワークをする
です。
派遣切りに遭った女の体験談として、ブログに残しておこうと思います。
まさかの派遣切り宣告
8月上旬に部長との面談があり、9月末で契約終了し、更新は行わない意向を伝えられました。
今回の会社はWEB制作会社で、派遣社員として今年(2023年)の2月に入ったばかり。
社内には派遣社員から正社員になった人もいるから、更新はしてもらえるものだと信じて疑っていませんでした。
派遣切りって本当にあるんだなぁ・・・。
「いつ辞めようかな」と悩んでいた自分、何様だったんだろう。
圧倒的に立場が弱いのは私の方なのに。
元々今回の会社は合わないなと入社当初から感じていたので会社自体に未練はありません。
入社してまだ半年での派遣切り宣告。
私はよっぽど使えなかったんだろうか・・・?
必要としてもらえなかった、という現実がただただ辛い。
派遣切りの本当の理由
更新しない理由は、部長いわく「コーディングが出来る人材が会社で不足しているから強化したい」とのことでした。
ただ「本当のところはどうなんだろう?」と気になって仕方がなくて、派遣会社の担当さんに思い切って聞いてみたんです。
「更新されない理由はご存知ですか?」と。
すると返ってきたのは、「少しスピード感の部分でのご判断のようです」という主旨のメール・・・。
ショックだったけど、案の定というか、もはや諦めの気持ちになりました。
社会人になって十数年、いろんな職場で「遅い」と言われてきた。
ショートカットを作って必要なデータにすぐにアクセスできるようにしておくだとか、作業手順をまとめておくだとか、そういう工夫はしているけれど、そんなんじゃカバーしきれないほどに、圧倒的に処理能力が低い。
私はもう、どう頑張ってもスピードは上がらない。
それがついに、結論付けられたような感覚でした。
働き方を変える時が来た
今回の派遣切りで、スピードについては良い意味で諦めがつきました。
スピードではなくクオリティで評価してもらえる仕事を探そう。
そう思いました。
私はスピードは全然ありませんが、会社でも私生活でも丁寧さは褒めてもらえることが多かったのです。
今回の会社で、サイトの公開前に誤字脱字やリンク切れがないかチェックする作業があったのですが、「りんごさんのチェックの精度の高さには、みんな驚いています」と喜んでもらえていました。
私がお役に立てるのは、「丁寧さを活かすこと」だ。
これが今回の会社で得た大きな実感でした。
ネガティブモード発動
・・・とはいえ。
いざ求人を探し始めると、「スピードではなくクオリティで評価してもらえる仕事」なんて存在しない気がしてきました。
例えば、私がすごい人気の画家で唯一無二の絵を描くとかなら、時間がいくらかかろうと待ってくれるお客さんはいるのでしょうが・・・。
通常、作業者として雇われて働く以上は、それなりにスピードは求められると思うのですよね。
会社も利益を上げていく必要があるので、量を裁いてくれる人の方がコスパがいいはず・・・。
「要領が悪い人に向いている仕事」、「マイペースで出来る仕事」など検索しましたが、ピンとくるものはありませんでした。
私が働ける場所はもうない気がして、一気に落ち込みました。
もう社会でやっていく自信がない
↓
無職
↓
実家へ出戻り
↓
引きこもり
↓
貯金なくなる
↓
いつか親もいなくなる
↓
きょうだいに寄生
↓
きょうだいに疎まれる
↓
孤独死
そんなシナリオが一気に展開していきます。
人生詰んだ・・・。
派遣切り宣告されてから10日くらいは、鬱々として心身共に動けず、床にへばりつく日々が続いていたのですが、
「このままではいけない!とりあえず心を動かそう」と思い、前から観たいと思っていたアニメを観ることにしました。
そしたら、だいぶ心が癒されて動く元気が出てきました!
アニメは偉大!
退職後の選択肢を考えてみる
退職後どうするかについて考えることにしました。
思いつく選択肢を紙に書き出していきます。
- 派遣社員で探す
- 正社員を目指す
- 失業手当をもらう
- 実家に引きこもる
- 独立する
- 職業訓練
次に、自分なりのメリット・デメリットなどを書いていきます。
①派遣社員で探す
自分に合わない職場の場合、更新しなくてもいいのはメリットだけど、また派遣切りに遭うかもしれないから怖い。
3年ごとに転職活動をしないといけないのでエネルギーを使う。
②正社員を目指す
給与面や福利厚生、雇用の安定を考えたら正社員がいいとは思うけど、自分に合わない職場の場合、なかなか辞められず地獄だ・・・。
③失業手当をもらう
本音を言うと、しばらくゆっくりしたい。
前職はストレスが多かったので・・・。
派遣切りに遭った今回の会社は結構焦って入社した経緯があって、入ってからもずっとしんどくて、こんなことなら失業手当をもらいながら、じっくり就活すればよかったっていう思いもある。
それに、今は働くことに自信がなくて、就活へのモチベーションも下がっているので、後ろ向きな状態で就活したって、たぶんうまくいかないなというのもある。
でも、現実を考えると失業手当だけでは生活が心もとない。
履歴書に穴を空けない方が良い。
④実家に引きこもる
一人暮らしの生活費のことを考えたら、実家に戻るのが経済的には一番安心。
でも、せっかく3年前に実家を出て、都会の生活を楽しんでいたのに!
閉鎖的な田舎に戻らないといけないので、最終手段。
そして、そのままニートになる予感がする・・・。
⑤フリーランス
※当記事では、個人事業主も含めます
本当はこれを機に会社勤めを辞めたい。
今まで何度も「会社勤めは合わない」と感じながらも、騙し騙しやってきた。
収入の安定という点で考えると、正社員で働くのがいいけれど、私は最長でも3年8ヵ月しか続いたことがない。
職場の雰囲気や、会社の方針など、環境にすごく左右されてしまう。
精神を病まずに勤められたのは、6社中1社だけ。
フリーランスの道も不安定だけど、会社勤めだって不安定だ。
どっちの道を選んでも不安定なら、フリーランスで生きていく道を模索したい。
自分に合った会社を探し続けたり、会社に合わせることにエネルギーを使うよりも、自分に出来ることは何か模索することにエネルギーを注ぎたい。
ただ、現時点で生活できるほどのスキルはなく、コネもない状態なので、軌道に乗る前に貯金が尽きる可能性の方が高い。
⑥職業訓練
時期的にちょうど面白そうな講座がある。
無職には変わりないけど、勉強しているという安心感がある。
失業給付も延長される。
ただ、カリキュラムの内、私が興味あるのは3分の1くらい。
残りの3分の2はパソコンの基礎やすでに学んだことのある内容のため、時間を無駄にするような気もする。
以上、思いつく選択肢についてアレコレ考えてみましたが・・・
派遣にせよ、正社員にせよ、フリーランスにせよ、お金をもらえる仕事と考えると、何がやりたいかよくわからなくなってきました。
派遣会社から新しい仕事の紹介はされるものの、WEBデザインが向いていない気がするし、やる気が出ず鬱々とした状態が続きます。
信頼できる人の意見を聞いてみる
自分だけで考えている間は答えが出なくて悶々としていましたが、私は信頼できる人と話すことで、方向性が見えてきました。
宣告から10日後、自営業の知人と話す機会がありました。
本音では、これを機にフリーランスになりたいと考えていた私ですが、話をしていて感じたのは、フリーランスになるには「この道でやっていくんだ!」という強い気持ちと覚悟がいるということでした。
当たり前と言えば、当たり前ですよね。
自営業は収入が変動するし、すべてが自己責任の厳しい世界。
逃げの姿勢でいくと失敗する。
失業手当の出る3ヵ月なんてあっという間だからこそ、目的意識が必要。
どれだけ営業したり、マーケティング力をつけたり、ブログ更新したり。
そう聞いて、フリーランスへの憧れが一気にしぼみました・・・。
「りんごさんは、どういう形でお金をもらえたら嬉しいの?」と知人に聞かれたときも、具体的なものは何一つ浮かんできませんでした。
「生計を立てられるか」を基準にすると、自分には何も出来ない気がしたのです。
WEBデザイナーとして働く自分も、イラストレーターとして働く自分も想像できなかったです。
言葉に詰まってしまい、「・・・よく分からないです」と答えたのですが、
「りんごさんは人に決めてもらわないとダメなの?」
「りんごさんの人生だよ?」
と言われて、めちゃくちゃグサッと来たのですよね・・・。
頭の中ではパニックになっていて、「うー!そうだよー!!自分じゃ決められない!今何もやりたいことないのにぃ~!!」という感じだったのですが、
何か言わねば・・・と思い、頭に浮かんだのが「友人が営むカフェのお手伝い」です。
カフェ立ち上げの際、フライヤーやドリンクカップに貼るシールをデザインさせてもらったので、思い入れのあるカフェなんです。
そのカフェのInstagramやテイクアウトの箱に対して、前々から「もっとこうしたらいいのに」と思うところがありました。
「生活できるかどうかは考えないのだったら・・・」と前置きし、カフェのデザインのお手伝いをしたい、と答えました。
やりたかったことを思い出す
とっさに出た答えだったのですが、そういえば、ここ数ヵ月私はずっとカフェのことが気になっていました。
職場のストレスや、やることがあったりで手が回っていなかったのですが・・・。
自営業の知人にも、このことは前々から話していたので、
- 前に「お金もらえなくてもいいので、なんとかしたいんです!!」と言っていたけど、そういうところは大事にした方が良い!
- 「このくらいしかできないからな」というよりも、「こういうのやってみたいな」の方がご縁を引き寄せる
- できることじゃなくて、今やりたいことを軸にエネルギーを出していくことが大事
そんな風に言ってもらえました。
すると、色々やりたかったことを思い出して・・・。
- LINEスタンプの新作をつくる
- オリジナルグッズの作成
- ブログの更新
- Instagramの更新
など・・・。
退職後は
- 失業手当をもらいながらゆっくりしたい
- フリーランスになりたい
この2つの折衷案として、「期間限定と決めてリフレッシュしつつ、次の未来のためにいろいろな実験をしてみる」というのはどうか、と提案してくれました。
「絶対にフリーランスにならないといけないんだ」という目標だと、プレッシャーでがんじがらめになるから、結果は気にせずただ純粋にやりたいことをやる方がいいのではということでした。
就職活動するのか?
フリーランスになるのか?
失業手当をもらうのか?
どっち付かずの時は悶々としていたのですが、どれか一つに絞る必要もないんだ、と心が軽くなるのを感じました。
失業手当のシミュレーション
翌日、生活費のシミュレーションを行いました。
「失業手当をもらう」と決めたものの、その間生活できるんだろうか?という不安が一気に押し寄せてきたからです。
いつからいつまで、いくらもらえるのかを把握しておくことで、今後どう動くかも変わってきますよね。
この方のYoutubeがとても分かりやすかったです!
また、こういうサイトで試算することもできます。
keisan 生活や実務に役立つ計算サイト
通常失業手当をもらうには、7日間の待機満了後さらに2ヵ月(場合によっては3ヵ月)の給付制限がありますが、派遣社員は給付制限がありません。(契約満了で退職の場合)
2023年10月:前職の最後のお給料
2023年11月:失業手当給付
2023年12月:失業手当給付
2024年1月:失業手当給付
失業手当の給付が終わった後は?
ただ、問題は給付が終わった後なのですよね。
生活のためにどこかに勤めるのは避けられないので・・・。
でも、私が目指す方向性は「フリーランス」というのは決まったから、すぐには無理でも少しずつシフトしていきたい。
本当は会社勤めしながら副業して、軌道に乗ったらフリーランスに移行していくのがベストですが、私は両立が苦手で本業でエネルギーを使い果たしてしまうんですよね・・・汗
それに、最近パラレルワークという働き方もありなのでは?と思っていまして。
パラレルワークとは、本業を複数もつことを指します。
週3日は会社勤め、週2日はフリーランスで働く、とかですね。
リクルートスタッフィングが運営する「Rasisa Online」(らしさオンライン)という、働き方について考えるWEBメディアがあって、そこにパラレルワークされている方のお話が載っているんです。
例えばこういう人とか。
いっそ、今までにやったことのない働き方を試してみるのもありかなって思いました。
具体的に何の仕事でパラレルワークをするかはまだ見えていないのですが、模索していきたいです。
失業手当の給付が終わる4ヵ月後(2024年1月)、果たしてどうなっているのか・・・
乞うご期待!?
まとめ
以上、私が派遣切り宣告をされてからの1ヵ月半、考えてきたことを書いてみました。
派遣切りという重大事件、落ち込むなという方が無理な話ですよね。
私は、
- アニメや漫画など、自分の好きなことでリフレッシュする
- 信頼できる人に話を聞いてもらう(弱音もたくさん吐きました)
ことで、精神状態が徐々に回復していきました。
その上で自分が本当はどうしたいかを考えてみました。
私は「失業給付をもらいながらやりたいことをやってリフレッシュする期間」にしました。
派遣切りもポジティブに考えれば、やりたかったことに集中できる時間をもらえたということ。
私の場合、元々今回の会社は合わないなと入社当初から感じていました。
遅かれ早かれお別れする、ご縁のない会社だったんだと思います。
「もうこの会社にはエネルギーを使う必要はない」と気持ちを切り替えていきました。