「自己肯定感」というワードはよく耳にしますが、「自尊心」といった言葉もありますよね。
なんとなく同じようなものかな・・・と思っている人も多いのでは?
私自身もそんな感じだったので、「自己肯定感が低い」とか「自尊心がない」とか混同して使用していました。
それぞれの言葉の定義はどうであれ、「どっちみち私にはどっちも無いわ・・・」って感じだったし。涙
自己肯定感が最高によく分かる本!
2019年の終わり、メンタルどん底で仕事を辞めた頃、中島輝さんの「自己肯定感の教科書」という本に出会いました。
これが本当に教科書というタイトルにふさわしく、自己肯定感についてよく分かる本でした!!
これです。
私は「自己肯定感の教科書」の方は図書館で借りたので手元にはないのですが、ちょうど中島さんの新刊で「自己肯定感ノート」という本が出ていたので、こちらを購入!!
自分の心の中をノートに書き出していくことによって、自然と自己肯定感が高まっていくよ!というコンセプトの本です。
「自己肯定感ノート」の方がワークがいっぱい載っているので、実践しながら自己肯定感を高めていけるかと思います。
自己肯定感は「6つの感」で出来ている
中島さんによると、自己肯定感は下記の6つの要素で構成されています。
- 自尊感情 ・・・ 自分には価値があると思える感覚
- 自己受容感 ・・・ ありのままの自分を認める感覚
- 自己効力感 ・・・ 自分にはできると思える感覚
- 自己信頼感 ・・・ 自分を信じられる感覚
- 自己決定感 ・・・ 自分で決定できるという感覚
- 自己有用感 ・・・ 自分は何かの役に立っているという感覚
中島さんの本が分かりやすいと思ったのはまさにここ!!
「自己肯定感」を6つに分解しそれぞれの感を定義してくれています。
冒頭で「自己肯定感」・「自尊心」という言葉を混同してしまうという話をしたのですが、「自尊心(自尊感情)」は「自己肯定感」に含められるということになりますね。
そして、クライアントさんの実例を交えながら、「●●感が低いとこういう風にうまくいかない」ということを分かりやすく説明してくれています。
自己肯定感をチェックする12の質問
ここで、あなたの自己肯定感をチェックしてみましょう!
〇か×か、ぜひメモを取りながら答えてみてください。
1.朝、鏡を見て自分の嫌なところを探してしまっている
2.SNSを開くたび、人からの「いいね」を待っている自分がいる
3.職場や学校、家庭でちょっと注意されると、
深く落ち込んでしまう。立ち直るまでに時間がかかってしまう。
4.自分のペースを乱されると、些細なことでもイラっとしてしまうことがある
5.ふとしたときに「無理」「忙しい」「疲れた」「どうしよう」「嫌だ」「つらい」といったネガティブな言葉がこぼれている
6.「ねば」「べき」と考えてしまい、行動を起こせない
7.上司から言われた何気ないひと言が気になって、こだわってしまう
8.やるぞと決めたけど、まわりの人の目が気になり、躊躇してしまうことがある
9.出かける前、1日を過ごす服選びに悩んでしまう
10.一度決めたことなのに、ほんとうにこれでいいのかなと悩むことがある
11.新しいことに挑戦したいなと思っても、「どうせ」「自分ではね」と、勝手に限界を決めてしまっている
12.電車から降りるときやエレベーターに乗るとき、ノロノロしている人にイライラしてしまう
※『自己肯定感ノート』43ページより
10個以上当てはまると、あなたの自己肯定感は低い状態になっています。
そして、この質問に答えることにより、先ほどお伝えした「6つの感」のうち、どの感が下がっているのかが分かります!!
1.朝、鏡を見て自分の嫌なところを探してしまっている ・・・自尊感情
2.SNSを開くたび、人からの「いいね」を待っている自分がいる ・・・自尊感情
3.職場や学校、家庭でちょっと注意されると、
深く落ち込んでしまう。立ち直るまでに時間がかかってしまう。 ・・・自己受容感
4.自分のペースを乱されると、些細なことでもイラっとしてしまうことがある ・・・自己受容感
5.ふとしたときに「無理」「忙しい」「疲れた」「どうしよう」「嫌だ」「つらい」
といったネガティブな言葉がこぼれている ・・・自己効力感
6.「ねば」「べき」と考えてしまい、行動を起こせない ・・・自己効力感
7.上司から言われた何気ないひと言が気になって、こだわってしまう ・・・自己信頼感
8.やるぞと決めたけど、まわりの人の目が気になり、躊躇してしまうことがある ・・・自己信頼感
9.出かける前、1日を過ごす服選びに悩んでしまう ・・・自己決定感
10.一度決めたことなのに、ほんとうにこれでいいのかなと悩むことがある ・・・自己決定感
11.新しいことに挑戦したいなと思っても、「どうせ」「自分ではね」と、勝手に限界を決めてしまっている ・・・自己有用感
12.電車から降りるときやエレベーターに乗るとき、ノロノロしている人にイライラしてしまう ・・・自己有用感
自分に適したワークで自己肯定感アップ!!
「最近何もかもうまくいかないなぁ・・・」って思ったり、「よく分からないけど気持ちが落ち込む・・・」と思ったとき、どの感が下がっているのかを知るのはとても有効です。
自分の現在地がわかるって大事だと思うのです。
モヤモヤの理由が分からないといつまでも引きずってしまったり・・・
さらにモヤモヤを引き寄せたり・・・
でも、いま自分はこの感が下がっているんだなというのが分かれば対処することができますよね。
ちなみにわたし自身は〇が10個でした。
でも面白いことに、×をつけた項目は1と2の質問。
つまり「自尊感情」は低くなかったんですよね。
これは意外でした。
自尊感情は、自分には価値があると思える感覚のことですが、私はずっと自分に価値がないと思ってたから・・・。
でも心の奥の奥の奥の方では、「自分には価値がある」と信じていたのかもしれませんね。
こんな感じで自己肯定感のチェックをしてみると、なにか発見があるかもしれません!
「自己肯定感ノート」では、6つの感ごとに自己肯定感が高まるワークが用意されていますよ!
ポイントは、自己肯定感は「高まる」もの
中島さんいわく、自己肯定感は勝手に高まるもの。
無理に高めようとしてはいけないそうです。
高めよう、高めようと意識すればするほど、「自己肯定感が低い」ということを認識することになり、「自己肯定感なんて高くならない!」と挫折してしまいます・・・。
話がそれますが、私が大学4年のときにダイエットしていたときは、たった100gの増減に一喜一憂していました。
痩せたい、痩せたいと思えば思うほど、なかなか痩せなかった。
で、なんとか目標体重まで減らすことはできたけど、見事にリバウンドしダイエット前よりはるかに増えた。笑
でも就職して忙しくなってダイエットのことを考える暇がなくなり、いつの間にか気づいたら、かつて目標にしていた体重まで自然に減っていたという。笑
そんな感じで(?)、過度に意識しすぎるのは良くないと身をもって実感しています。笑
中島さんは自己肯定感を高めるのに効果的で簡単な方法として、「書く」ことを推奨されています。
「自己肯定感ノート」のワークをしていくことで、自己肯定感は自然と高まっていくとのことです。
うまくいかないことが続くとどうしても焦りがちになりますが、「自己肯定感を高めなければ!」と意気込むのではなく、自分との対話を楽しむ気持ちでいればいいのかなぁと思います。
自分はこういうときに幸せを感じて、こういうときに悲しいんだなぁ とか
自分はこういう望みを持っていたんだなぁ とか
書いてみて初めて気づくこともあります。
自分を知ると自分を喜ばせるポイントがわかってくるし、逆に悲しませることはやらない・・・と選ぶことができる。
それは、自分を大事にすることに繋がるのではないでしょうか。
結論:自己肯定感を高める実践型の本が「自己肯定感ノート」
私は他の方が書かれた自己肯定感の本も読んだのですが、自己肯定感の定義がふわっとしているものが多い印象でした。
本を読んだ後、具体的にどう行動すればいいのか? というのがよく分からなかったんです。
その点、中島さんの本は自己肯定感の定義がしっかりしていて、心理学に基づいた根拠を示しながら、どのワークをすればどういう風に効果がある、というのも明確です。
まさに「こんな本を待っていた!!」 という感じです。
とても充実した内容なのでオススメです!!