自己肯定感を高めることに疲れていませんか?
私も人生がうまくいかないのは「自己肯定感が低いからだ!」と思って、自己肯定感を高めようと必死だった時期がありました。
しかし、自己否定してしまったことに自己嫌悪するという、負のループにハマってしまいました・・・。
そんな私を救ってくれたのが「自己受容」という考え方です!
ダメな部分も「こういう自分もいるよね」ってありのままの自分を認められる感覚のことですね。
ただ、この「自己受容」もコツがいるというか、腑に落ちるのに時間がかかりました。
と思っていたときに出会ったのがこちら!
「自己肯定感低めの人」のための本!!
必要なのは「自己納得感」
この本は「自己肯定感を高めるための本」ではありません!
「自己納得感」を手に入れるための本です。
「自己納得感」とは「どうして自分はこうなのか」を知って、良くてもダメでも自分に納得できる感覚のことです。
無理にポジティブに考えようとか、「自分はできる!」とか言い聞かせる必要はありません。
この本との出会いは本屋さんでの立ち読みだったのですが、「はじめに」の部分でこんな風に書かれていました。
もちろん前向きなことはいいことです。でも「さあ前向きに!」「うつむいていたらダメダメ!」なんて言われたら、しんどくないですか?これではまるでポジティブの強要、ポジティブハラスメントです。
(P13)
めちゃくちゃ共感して、即買いしちゃいました笑
色んな自己肯定感の本を読んできたけど、
この本にもっと早くに出会いたかった~!!
と思うくらいおすすめの本なのでした。
自己肯定感が低い原因はメンタルノイズ
自己肯定感が低めな人に必要なたったひとつのことは、心のクセに気が付くこと。
著者の山根 洋士さんは「メンタルノイズ」と表現しています。
このメンタルノイズが邪魔をするから、何もかもうまくいかないというのです。
この本がいいな!と思ったのは、お悩み「あるある」から自分を邪魔するノイズの正体が分かることです!
- 「自信がない、自分にはできないと思ってしまう」
→ ダメ出しノイズ - 「つい人と比べて凹んでしまう」
→ ありのままの自分封印ノイズ - 「自分で決めるのが苦手、決断力がない」
→ 思考停止ノイズ - 「言いたいことが言えない」
→ 他人ファーストノイズ - 「認めてもらえない、評価されない」
→ 謙虚謙遜ノイズ - 「ゴール目前で失敗する、チャンスに弱い」
→ 出ない杭ノイズ - 「頑張っているのに報われない」
→ 石の上にも三年ノイズ - 「人付き合いが苦手」
→ 他人が怖い、裏切りノイズ - 「うまく人に頼れない、気を遣い過ぎて疲れる」
→ ちゃんとしなきゃノイズ - 「いいことが続くと怖くなる、心から安心できない」
→ 幸福恐怖症ノイズ - 「行動力がない、やる気が出ない」
→ 完璧主義ノイズ - 「凡ミスが多くて人に迷惑をかけてしまう」
→ タイムイズマネーノイズ - 「人の評価が気になって仕方ない、繊細さん」
→ おもてなしノイズ - 「努力しているのに結果が出ない」
→ ドMノイズ
メンタルノイズの正体
メンタルノイズの素は、子どもの頃につくられます。
でも、本来は邪魔をするためではなく、自分を守るために生まれたのです。
例えば「自分で決めるのが苦手、決断力がない」のは「思考停止ノイズ」のせいですが、子どもの頃は親の言うことを聞いているだけで褒めてもらえました。
それが大人になって、通用しなくなった。
会社だと「自分の頭で考えろ」って言われちゃいます。
メンタルノイズは、昔と変わらず、ただただあなたが幸せになるようにと守ってくれているだけ。
(P218)
うまくいかない現実、思いどおりにならない出来事は、これまでずっと一緒に歩いてきたメンタルノイズとの、お別れのサインなのです。
(P219)
だから、メンタルノイズには、まず感謝してあげてください。
「今まで守ってくれてありがとう」と。
そして、メンタルノイズに
「もう守ってくれなくても、私は大丈夫だから」と言ってあげてください。(P219)
ああ、なんて優しい考え方なのでしょうか(>_<)
各ノイズがどのようにつくられたのか背景も書いてあるので、ノイズは悪いものじゃなかったんだと見方も変わります。
解決のための最初の一歩
そして各ノイズの解決のための「最初の一歩」についても触れられています。
その中でも「⑥出ない杭ノイズ」は興味深かったです。
このノイズの悪影響がある人に、ほぼ間違いなく共通する行動のクセがあるそうです!
それが、「ペットボトルやコップの飲み物を、最後まで飲み切らずに少しだけ残すクセ」。
たしかに、午前中に淹れたコーヒーが15時くらいまで残っているのが常です(もちろん冷めてる)。
ちびちび飲んじゃう。
なんか残しておきたくなる。飲み終わるのがもったいなくて・・・。
「ゴール目前で失敗する、チャンスに弱い人」は、このクセの矯正がかなり効果的だそうなのですが・・・
簡単そうで難しいです。苦笑
だけど、行動のクセを見直すというアプローチは、心そのものを変えようとするよりはハードルが低くていいなと思いました!
この本では、
- 受け身のクセをなくすエクササイズ
- 自分を客観視するエクササイズ
- 思考を切り替えるエクササイズ
も用意されており、心の体質改善を手助けしてくれますよ~。
悩んだら「ノイズ出たよ」
悩んだときや、うまくいかないときは、
「とりあえずノイズのせいにしちゃいましょう!」
とのことです。
「ノイズ出たよ」
「またノイズ出てるかも」
と口に出してみる。
責める対象が自分からノイズに変わることで、自分責めのループから一歩抜け出せるようになります。
私も、自分の嫌いな性格をうさぎのキャラクターに見立てたことで受け入れることが出来たので、この感覚が分かります!
自分を認めたり、受け入れたりするには、まず自分を客観視することが大切だったのですね。
自分がどんな状況にあって、どういう感情に、なぜなるのか、といったことを知ること。
これを心理療法では「自己認知」というそうです。
ノイズに気が付くことによって、自分に納得していける。
自己肯定感を高めることに疲れた方は、ぜひ「自己納得感」という視点から自分をみつめてみてくださいね。
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